刑法 検討事例問題
ソレじゃ、事例問題の第2弾ね!
前回は、検討事例の初回だっていうのに、ちょっと初回という視点が欠けていたように思うわ・・・。
  反省しろ!
反省っ!!
そうね。
『検討』という言葉ありきで、検討のし甲斐のある事例にしたい
って思いが先行し過ぎて、刑法総論勉強会の内容だけでは、ちょっと検討出来ない問題になっちゃっていたわね。
その点については、反省しないといけないわね。
  そだ!
そだ!
・・・なんで、そんなに責めているですか。
そうよね。
大体あんたは、ろくすっぽ検討していなかったじゃないよ。
・・・おやおや。
反省って言葉を口にしたってのに、もう開き直るのかお。
いやぁ、ホント口先だけだおねぇ。
そんなことないわよ!
だから、今回の検討事例は、刑法総論のこれまでの勉強会で学んだことで十分検討できる事例にしているつもりよ?
ズバリ、因果関係の事例問題ね。
あ、事例の争点、先に言ってまうんだ。
インプットしたことを、起案の形でアウトプット出来るのか
ってことが、今回の検討での優先課題だからね。

先ずは、起案に慣れるってことで、事例の素材となる判例についても、勉強会で紹介済みだから、その理解を、ちゃんと表現できるのか?
って視点で頑張ってもらいたいと思うわ。
  ふむふむ。
というわけで、早速、問題となる事例を再現してもらおうかしらね。
キャスティングの発表をするわね。
加害者を、サル
被害者を、私
ナレーターを、つかさちゃんに御願いしようと思うわ。
おおぅ、珍しい。
ナレーターは、クロちゃんなんだ。
前回、キャスティングには非難があったからね。
ソレじゃ、やってみましょうか。
   







ナレーター
藤さんは、普段から恨みを抱く光ちゃんを痛めつけようと思い、深夜の公園に呼びつけました。
ナニよ。
こんな所に呼び出して。
 
うるさいお!
いつもいつも、あたしを馬鹿にしよってからに!
積年の恨み、思い知るがいいお!!

ナレーター
藤さんは、光ちゃんの頭部を、洗面器で多数回殴打しました。
えいえいえいえいえいえいっ!
痛い、痛いっ!
 
えいえいえいえいえいえいえいっ!
えいえいえいえいえいえいえいっ!
えいえいえいえいえいえいえいっ!

ナレーター
洗面器での頭部への多数回の殴打により、光ちゃんは意識不明の瀕死の重傷を負ってしまいました。
・・・。  
ふむ。
スッキリしたお。
さて。
この金満を、このままってのも美味しくないお。
ちょっと遠いけど、港の資材置き場にでも捨てに行くとすんお。

ナレーター
と、藤さんは公園から2km離れた港の資材置き場に運び、放置しました。
・・・。  
  さてと。
コレで、ええかな。

ナレーター
と、藤さんは港の資材置き場から帰って行きました。
ところが、その後、何者かが港の資材置き場に現れ、光ちゃんの頭部を角材で殴打していきました。
翌日未明・・・。
港の資材置き場の光ちゃんは、死体となって発見されました。

この事案における藤さんの罪責について検討して下さい
(参考書籍 『演習刑法』木村光江 東京大学出版会 2003年
   





 
・・・いたたたたた。
あんた・・・ここぞとばかりにやってくれたじゃないのよ。
人気投票結果を受けての新規アイコンの先行お披露目の「バンバンするあたし」だお!
シャクティパット事件の時に、このアイコンがあればなぁ・・・。
  お嬢様っ!?
いかがされましたか!?
ぎょえっ!!
ゴ、ゴ、ゴリラが、突如出没ぅ!?
ゴリラっ!?
今のお嬢様の苦痛を訴える叫びは、ゴリラによるものなのですか!?
えーっと・・・えーっと・・・。
・・・。

(藤先輩は、柴田さんのことを、まさかの「ゴリラ」呼ばわりしているみたいです・・・。
 なんてヒドいあだ名をつけているですか!)
柴田さん?
御免なさい、今の悲鳴は違うのよ。
うーんと、ちょっと説明し辛いけど、勉強の中でのものだから、心配は要らないわ。
御面倒かけちゃって御免なさいね。
そそそそ。
まま、「ゴッコ」だかんね!
・・・あんた、昔っから「ゴッコ」にかこつけての暴力ふるうの好きだからねぇ。
「ポコペン」やってるときに、背中から飛び膝蹴り受けた時には、死ぬかと思ったわよ!!
「だぁーれが突っついた?」って掛け声で、飛び膝蹴りを敢行する人とは、一緒に「ポコペン」なんて出来ないです!
あ・・・ナニもそんな昔のことまで持ち出さんでも、ええやないの・・・。
・・・お嬢様に飛び膝蹴り・・・ですか・・・。
そうですか・・・。
・・・なんかヤバいスイッチが入ってまったような・・・。
藤さん、よろしければ私と一緒に「ポコペン」は、いかがでしょうか?
・・・。

(おいおいおいおい。
 この話の流れでの「ポコペン」の誘いに乗る人間なんているわきゃないやないの!!
 いたら、ドMだお、ドM!!)
  え?
「ポコペン」?
やりたい、やりたいっ!
チイは、やりたいよぉ!!
・・・。

(・・・あ、ドアホもいるのか・・・成程、成程。)
藤さん。
チイさんも、こう言われてみえますし是非。
い・・・いや・・・。

あっ!!
あたしは、ポケモン探しという重大な使命があったんだお!
ク、クロちゃんっ!
今日は「カモネギ」見付けに行くんだもんね!!
は、はよ行かないとっ!
は、はい・・・そうでしたね。
藤先輩っ!
わ、私も今日は一緒に行きたいです!
なんか、みんな楽しそうだねぇ。
チイも一緒に行きたいよぉ。
・・・アラアラ。
みんなで『ポケモンGO』なの?

えーっと、ソレじゃ解散前に、今日の検討事例のポイントを、再確認しておくわね。

本問の問題は、因果関係をどう考えるのか
ってことになるわ。

条件関係の断絶って場合もあるわけだし、自分は、どのように考えるのか?
ってことを起案の中で、しっかり示して欲しいわ。
また、勉強会では、相当因果関係の他に「危険の現実化」という考え方も学んだわよね。
この「危険の現実化」という規範を示すのなら、どのような当てはめをするのか?
ということを、今回の検討会では特に大事にして欲しいわ。
・・・お、お嬢様・・・。
あの・・・皆さん、既にお出掛けされてしまわれたようですが・・・。
・・・なかなかやってくれるじゃないのよ。
『ポケモンGO』は大人気ですからね。
へぇ〜。  
 検討は、掲示板への書込みという形で御願い致します。
 検討に際しては、先の説明の思考手順に則り
 1.検討すべき「行為」をピックアップ!
 2.検討する「罪名」を「
条文」を挙げて明示。
 3.構成要件の検討
 4.違法性阻却・責任阻却事由を検討
 5.科刑段階の検討
 6.罪数処理

 という流れで処理して下さい。
 検討についての個別回答は控えて、皆様からの検討や御意見、疑問等を反映した形で、検討会の続きをページにする・・・という新しい試みを考えております。
 掲示板での検討会ってことにしてしまうより、検討会という形のページとして残しておいた方がいいかな、という思いからです。
 ですので書き込まれた内容には、掲示板での回答は控え、それぞれのキャラの検討や疑問という形での検討会を作ってみたいと思っております。
 なお、検討会の性格上、掲示板への書込みを受けての制作ということになっていますので、最低でも3名様くらいは検討に御参加頂けないと、ページにならない・・・というものでありますことを御理解下さい。

 掲示板に書き込んで下さった方のHNは、検討会では明記することは致しません。
 あくまでも、それぞれのキャラの検討という形での反映と致します。
 またアホの管理人の力量から、検討が不十分なものとなることも懸念されますが、その点については先に謝っておきます。申し訳ございません。
                                2016.8.19  アホの管理人

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