カラオケBOXで英気も養ったことだし・・・。 さぁ。今日からは、いよいよ民法物権では、物権変動と双璧をなす山場・・・担保物権について学ぶわよっ! 気合を入れ直して、勉強会を頑張りましょっ! |
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『カープ カープ カープ広島ぁ♪』 | ||
あ、その洗脳ソングは、やめてくれない? 私、この前のカラオケBOXから、こっち、ずっとその歌がリフレインしちゃっているんだからね! |
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流石、我が広島の応援歌『それ行けカープ』。 一度聴いたら、忘れられない名曲ってことだね。 ワカル、ワカルおっ! |
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一度じゃないしぃ〜。 4時間の滞在時間中に、何回聴いたことやら・・・。 |
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楽しかったですね、カラオケ。 是非また行きましょうっ! |
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うんうん。 みんなで一緒に『それ行けカープ』は、マヂで良かったお。 最近、球場も御無沙汰で『それ行けカープ』も歌う機会なかったけど、カラオケって手があったんだ、って『目からウロコ』だったお。 |
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チイは、つかさおねーちゃんの歌った『マジスカロックンロール』が面白かったよ! いろんな歌知ってるんだね、つかさおねーちゃんは。 |
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私は『ウッホウッホホ』が楽しかったです! | ||
・・・まぁ、ドレもAKBばっかりだったんですけどね、実は。 | ||
はいはい。 カラオケの話題は又の機会ってことで、今は勉強会だから。 まぁ、今日からは暫く担保物権総論ってことで、担保物権制度や、担保物権と呼ばれる物権についての概観を話していくことにするわ。 その後、担保物権のそれぞれの内容についての理解を深めていくってことにしましょ。 |
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ってことは、今日はイントロってこと? | ||
あ、やめて、やめて。 イントロって言葉を聞くと、例の洗脳ソングを思い出しちゃうから・・・。 今日は軽目の勉強会ってことで。いいわね。 |
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まぁ、言い方なんて、なんでもいいよ。 軽い勉強会であれば。 |
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ええ、それじゃ始めるわね。 これから学ぶ担保物権制度。 この制度を一口で言うと、債権者が、債務者または第三者(物上保証人)の財産から「債権者平等の原則」を破って、優先的に弁済を受ける地位を確保するための制度といえるわ。 債権総論で学ぶ保証や、連帯債務などの人的担保と対比して、物的担保って呼ばれ方もするわね。 |
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今、光ちゃんが言われた「債権者平等の原則」というのは、債務者の総財産をもってしても、その債務者の負っている総債務の弁済をすることができないときは、債権の目的、原因、態様、成立の先後を問わず、債務者の総財産を各債権者の債権額に比例して割り当てるという原則をいいますね。 | ||
あ、つかさちゃん、補足してくれて、ありがとうね。 そうね、ここで「債権者平等の原則」くらいは説明しておくべきかもね。 この「債権者平等の原則」については、旧民法では明文で規定されていたものなのね(債権担保編1条2項)。 ただ、現行民法では、明文規定がなくなってしまったわ。でも、この原則は、今でも変わらずに続いているものと理解されているの。 そして、今から学ぶ担保物権制度は、特定の債権者に、債務者(又は物上保証人)の財産から優先的に弁済を受ける地位を認めようとするものであるから、まさに、この「債権者平等の原則」を破る例外をなすもの、ということを、まず知っておいて欲しいわ。 |
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成程、成程。 よく担保、担保って耳にするけれど、債権を持っとる方にしてみれば、そりゃ担保は欲しくなるね。 |
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そうだよね。 担保があるということは、債権者の人からすれば、他の債権者よりも有利な立場で自分の債権の満足が得られるってことだから、その債権の回収が容易、あるいは確実になるんだもんね。 |
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そうね。 この担保物権としては、民法は次の4種を定めているわ。 @留置権 A先取特権 B質権 C抵当権 の4種の物権ね。 |
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愛媛県、徳島県、高知県、香川県。 | ||
ナニそれ? | ||
四国の4つの県。 | ||
はい。関係ない合いの手を、どうもありがとう。 @留置権とA先取特権。この2つは法定担保物権。 B質権とC抵当権。この2つは約定担保物権と呼ばれるわ。 法定担保物権とは、ある要件のもとで法律上当然に成立する担保物権なの。 これに対して、約定担保物権は、信用の供与に際し、当事者間の契約によって設定される担保物権という違いがあるわ。 そして、民法以外の法律に定められたものとして、仮登記担保(仮登記契約に関する法律)があり、法律の定めこそないものの取引上ひろく行われ、判例によって承認されている譲渡担保というものがあるわ。 これら2種は、民法に定める以外の担保物権ということで、非典型担保と呼ばれているわね。 |
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成程、成程・・・。 つまり、勝手にできてまう担保物権と、お互いに納得してできる担保物権とがあるってことだね。 ということは、あたしが債権者だとして、債権回収を確実にしたいって思った場合、とるべき手段としては、約定担保物権ってことになるわけか。 |
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あら、いいこと言うじゃない。 そうね。 債権者が、債権回収を確実にとる手段として担保を考えるのであれば、その場合は、約定担保物権が中心になるわけよね。 因みに、この約定担保物権においても、担保の目的物の占有を債権者に移転することなく設定できる抵当権。 この抵当権が、担保制度の中では大きな役割を担っているわ。 |
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ほうほう。 抵当権が大事ってことね。 ・・・ってことは・・・・ゴクリ・・・。 |
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察しがいいわね。 そうね。 抵当権についての論点は、他の担保物権と比較しても多いってことよね。 |
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やっぱりねっ!! | ||
オネーちゃんっ! 前向きに考えれば、抵当権が普通で、他の担保物権は論点が少ないっていえるよ! |
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はいはい、くまくま。 |
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せっかく前向きになった気持ちが、今日だけで減退するって、あんた、どんだけ、やる気メーター下がりやすくなってるのよ! | ||
うるさい、うるさぁーーいっ! よし。 軽目ってことだったし、今日はもう終わろう。 そして、カラオケに行って『それ行けカープ』を歌って英気を養おうっ! |
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はいっ! お供しますっ! | ||
チイも行きたいぃーっ! | ||
あうあうあうあう。 真面目なチイちゃんや、黒田先輩まで、藤先輩の誘いにノッてしまっているです・・・。 |
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久し振りのカラオケが、よっぽど楽しかったみたいね。 まぁ、たまにはいいんじゃないかしら。 私達も一緒に行きましょうか、ねぇ、ナカちゃん。 |
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あうあうあうあうあう。 (明智先輩が、オ○チなことを1人で一生懸命隠している私は、カラオケルームで胃が痛くなるです・・・。 でも、誰も傷つけないためにもガンバるです・・・。) |